【6月版】寝ても取れないその疲れ、もしかして「脳疲労」?45歳からの梅雨対策と漢方の知恵

じめじめ梅雨と脳疲労の関係
皆様、こんにちは。漢方の緑ヶ丘薬局の神谷です。
梅雨が近づき、
**「なんだか体がだるい」「寝ても疲れが取れない」といった不調を感じていませんか?特に45歳以上の方、もしかしたらそれは「脳疲労」**かもしれません。
6月は、気圧、湿度、気温の変化が激しく、自律神経が乱れやすい時期です。特に今年は、気象変動の影響も懸念され、より一層注意が必要です。
45歳からの脳疲労とは?
45歳を過ぎると、体力の低下やホルモンバランスの変化により、自律神経が乱れやすくなります。特に、6月は梅雨の影響で、以下のような要因が重なり、脳疲労を引き起こしやすくなります。
低気圧による自律神経の乱れ: 梅雨の時期は低気圧が続くため、副交感神経が優位になりやすく、体がリラックスモードになり、だるさや眠気を感じやすくなります。
気温と湿度の変化: 気温や湿度の急激な変化は、自律神経に大きな負担をかけ、脳のオーバーヒートを引き起こす可能性があります。
日照不足: 梅雨時期は日照時間が少なくなりがちで、セロトニンという「幸せホルモン」の分泌が減少し、気分の落ち込みや睡眠の質の低下を招きます。
環境の変化: 4月からの新生活や仕事のストレスが蓄積し、6月になって表面化することも「六月病」として知られています。
これらの要因が重なることで、脳がオーバーヒート状態となり、**「寝ても疲れが取れない」**という症状が現れるのです。
あなたは大丈夫?脳疲労チェックリスト
以下の項目に当てはまるものが多いほど、脳疲労の可能性が高いかもしれません。
朝起きるのがつらい
なかなか寝付けない、または夜中に目が覚める
疲れが取れない
頭痛やめまいがする
肩や首が凝る
食欲がない、または胃腸の調子が悪い
イライラしたり、不安を感じやすい
集中力が続かない
やる気が起きない
趣味を楽しめなくなった
些細なことで落ち込みやすい
放置するとどうなる?脳疲労の危険性
脳疲労を放置すると、さらに深刻な症状につながる可能性があります。
自律神経失調症: 自律神経のバランスが崩れ、様々な体の不調を引き起こします。
睡眠障害: 寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなったりして、さらに疲労が蓄積します。
うつ病: 気分の落ち込みが慢性化し、うつ病を発症するリスクも高まります。
夏バテ・夏うつ: 梅雨の疲れが残ったまま夏を迎えると、夏バテや夏うつにつながることもあります。
漢方薬局が提案する脳疲労対策
「脳疲労」は、漢方の視点から見ると、**「気」「血」「水」**のバランスの乱れが関わっていると考えられます。当薬局では、お一人お一人の体質や症状に合わせた漢方薬をご提案し、根本からの改善を目指します。
【1】生活習慣の見直し
質の良い睡眠:
就寝前のスマホ操作は避け、リラックスできる環境を整えましょう。
ぬるめのお風呂に入り、体を温めるのも効果的です。
規則正しい時間に寝起きし、体内時計を整えましょう。
バランスの取れた食事:
トリプトファンやビタミンB6を多く含む食品を意識して摂りましょう。大豆製品、乳製品、魚類、レバーなどがおすすめです。
旬の食材や、クエン酸を含む梅などを活用し、胃腸の働きを整えましょう。
MCTオイルを食事に取り入れると、素早くエネルギーになり、脳の活性化を助けます。
適度な運動:
ウォーキングや軽いストレッチなど、無理のない範囲で体を動かしましょう。
日光を浴びながらの運動は、セロトニンの分泌を促し、気分を高めます。
水分補給:
カフェインを含む飲み物ではなく、麦茶などでこまめに水分補給しましょう。
ストレスケア:
趣味やリラックスできる時間を作り、ストレスを溜め込まないようにしましょう。
アロマや音楽、瞑想なども有効です。
【2】漢方薬による体質改善
当薬局では、お客様の体質や症状に合わせて、以下のような漢方薬をご提案いたします。
気虚: エネルギー不足を補い、疲労感を改善する漢方薬
血虚: 血流を改善し、めまいや頭痛を和らげる漢方薬
水滞: 体内の余分な水分を排出し、むくみやだるさを解消する漢方薬
肝鬱: ストレスやイライラを和らげ、心のバランスを整える漢方薬
【3】生活に取り入れたいプラスワン
耳や目の温め: 耳マッサージや温めたタオルで目を温めることは、血行を促進し、副交感神経を優位にしてリラックス効果を高めます。
乳酸菌: 乳酸菌は、自律神経のバランスを整える効果が期待できます。ヨーグルトや発酵食品を積極的に摂りましょう。
脳を冷やす: 脳のオーバーヒートを防ぐために、首や脇を冷やしたり、涼しい場所で過ごしましょう。
呼吸法: 鼻からゆっくり息を吸って、ゆっくり吐く呼吸法は、自律神経を整える効果があります。
最後に
2025年の6月も、心身ともに健やかに過ごせるよう、ぜひお気軽に当薬局にご相談ください。皆様の健康をサポートできるよう、全力で努めてまいります。
漢方の緑ヶ丘薬局
薬剤師 神谷 繁
薬剤師名簿登録番号
第221780号