寝ても取れない疲れの原因は?45歳からの脳疲労とおせち料理の落とし穴

45歳を過ぎてから、朝起きても疲れが取れない、日中もだるさが続くといった経験はありませんか?
それはもしかしたら、脳の疲労が原因かもしれません。
この記事では、脳疲労のメカニズムと、年末年始に食べる機会の多いおせち料理が、その疲労にどう影響するのかについて解説します。
特に、慢性的な疲労感にお悩みの方に、改善のヒントとなる情報をお届けします。
1. 脳疲労とは何か?
脳疲労とは、単なる肉体的な疲れではなく、脳のエネルギー不足によって引き起こされる状態です。
ストレスや情報過多、睡眠不足などが原因で、脳の神経細胞が疲弊し、機能が低下します。
慢性的な脳疲労は、集中力や記憶力の低下だけでなく、自律神経の乱れや体の不調にもつながることがあります。
脳の疲労は、ミトコンドリアの機能低下とも関連があり、エネルギー産生がスムーズに行われなくなることも原因の一つです。
2. 脳疲労のサインを見逃さない
脳疲労は、以下のような様々なサインとして現れます。
寝ても疲れが取れない、朝起きるのがつらい
集中力や記憶力の低下
イライラしやすくなった、些細なことで落ち込む
頭痛やめまいがする
慢性的なだるさを感じる
食欲不振や消化不良
3. おせち料理が脳疲労を招く?
年末年始に食べるおせち料理は、伝統的な料理ですが、糖質が多い傾向があります。
糖質の過剰摂取は、血糖値の急上昇と急降下を引き起こし、脳のエネルギー供給を不安定にする可能性があります。
特に、お餅や栗きんとん、甘い味付けの煮物などは、注意が必要です。
また、おせち料理は塩分も多く含まれているため、むくみや血圧の上昇につながり、脳の機能低下を招く可能性も指摘されています。
お酒の飲みすぎも、脳疲労を悪化させる要因の一つです。
4. おせち料理との賢い付き合い方
おせち料理を全て避けるのではなく、食べる量や食べる順番を工夫しましょう。
まず、野菜やきのこなど、食物繊維を多く含むものを先に食べ、血糖値の急上昇を抑えます。
糖質の多い料理は、少量にとどめ、タンパク質を意識して摂るようにしましょう。
塩分の多い料理は、少量にとどめるか、カリウムを多く含む食材(野菜、果物)と合わせて摂りましょう。
お酒は適量を守り、水やお茶をこまめに飲むようにしましょう。
5. 脳を休ませる「優雅な習慣」
1日5分でも良いので、瞑想やマインドフルネスを取り入れてみましょう。
自然の中を散歩したり、軽い運動をすることも効果的です。
音楽を聴いたり、アロマを焚いたりするなど、五感を心地よく刺激することも脳の疲労回復に役立ちます。
睡眠時間をしっかりと確保し、質の良い睡眠を心がけましょう。
デジタルデバイスの使用時間を制限し、脳を休ませる時間も意識的に作りましょう。
6. 漢方薬の活用と養生
漢方では、体質や症状に合わせて、脳疲労を改善する漢方薬や養生法を提案します。
例えば、気血の巡りを良くする漢方薬や、自律神経を整える漢方薬などが用いられます。
食養生では、消化の良い温かい食事を摂り、体を冷やさないようにすることが大切です。
お灸や鍼も、脳疲労の改善に役立つことがあります。
漢方薬局では、専門家が個別の状態に合わせて最適な漢方薬を提案します。
7. 慢性疲労と脳の炎症の関係
慢性疲労症候群は、脳の炎症も関係している可能性があります。
脳の炎症は、活性酸素の増加や腸内環境の悪化などが原因で起こることがあります。
抗酸化作用のある食品を摂る、腸内環境を整えるなど、炎症を抑えるケアも重要です。
8. ストレスと脳疲労の悪循環
ストレスは、脳疲労の大きな原因の一つです。
ストレスを感じると、自律神経のバランスが崩れ、脳の機能が低下します。
ストレスを溜め込まないように、適度に発散したり、リラックスできる時間を作りましょう。
9. 栄養バランスを見直す
脳のエネルギー源となるブドウ糖だけでなく、ビタミンやミネラルもバランス良く摂取することが大切です。
特に、ビタミンB群は、脳の神経伝達物質の合成に関わっており、不足すると脳疲労を引き起こす可能性があります。
抗酸化作用のある食品も積極的に摂りましょう。
10. まとめと漢方薬局へのご案内
脳疲労は、慢性的な疲労感の大きな原因の一つであり、生活習慣の見直しや漢方薬が有効な場合があります。
おせち料理との上手な付き合い方を知り、脳を休ませる時間を作りましょう。
もし、寝ても疲れが取れない、慢性的なだるさを感じる場合は、当薬局にご相談ください。
お客様一人ひとりの状態に合わせて、最適な改善策を提案させていただきます。
漢方の緑ヶ丘薬局
薬剤師 神谷 繁
薬剤師名簿登録番号
第221780号