寝ても疲れが取れない?45歳からの脳疲労と糖尿病の隠れた関係

「最近、寝ても疲れが取れない…」と感じていませんか?
特に45歳を過ぎると、若い頃のように疲れがすぐに回復しない、と感じる方が増えてきます。
もしかしたらその原因は、脳疲労と、見過ごされがちな糖尿病にあるかもしれません。
なぜ、寝ても疲れが取れないのか?
私たちの体は、日々の活動で様々なエネルギーを消費しています。その中でも、脳は特に多くのエネルギーを必要とする臓器です。
脳が疲労すると、体全体に倦怠感や疲労感を感じやすくなり、十分な睡眠をとっても疲れが取れない、という状態に陥ることがあります。
脳疲労とは?
脳疲労とは、脳が過度に活動し、エネルギーを使い果たした状態です。
情報過多の現代社会では、常に多くの情報が脳に流れ込み、脳が休む暇がありません。
また、ストレスや睡眠不足、不規則な生活習慣なども脳疲労の原因となります。
糖尿病と脳疲労の意外な関係
糖尿病は、血糖値が慢性的に高い状態が続く病気です。
血糖値が高い状態が続くと、血管がダメージを受け、脳への血流が悪化する可能性があります。
脳は、ブドウ糖をエネルギー源としていますが、糖尿病によってブドウ糖がうまく利用できなくなると、脳のエネルギー不足を引き起こし、脳疲労につながることがあります。
45歳以上の男女が特に注意すべき理由
45歳を過ぎると、以下のような理由から、脳疲労と糖尿病のリスクが高まります。
加齢による機能低下: 加齢とともに、脳の機能が徐々に低下し、疲れやすくなることがあります。
生活習慣の変化: 40代後半から50代にかけて、仕事や家庭環境の変化により、不規則な生活になりやすい傾向があります。
ホルモンバランスの変化: 女性は更年期に入ると、ホルモンバランスが大きく変動し、体調を崩しやすくなります。
糖尿病が脳に与える影響
糖尿病は、脳に様々な影響を与える可能性があります。
認知機能の低下: 糖尿病は、脳の認知機能低下を引き起こすリスクを高めることが示唆されています。
脳梗塞のリスク: 高血糖は、脳梗塞の危険因子の一つです。
脳の老化を促進: 糖尿病は、脳の老化を促進する可能性があります。
脳のエネルギー不足: 糖尿病は、脳のエネルギー源であるブドウ糖の利用を妨げ、脳のエネルギー不足を引き起こす可能性があります。
脳疲労と糖尿病のサインを見逃さないで!
以下のような症状が見られる場合は、脳疲労や糖尿病の可能性を考慮し、早めに専門医に相談することが大切です。
※寝ても疲れが取れない、だるさが続く
※集中力が続かない、物忘れがひどくなった
※イライラしやすくなった、気分が落ち込みやすい
※手足のしびれやむくみがある
※喉が渇きやすい、トイレに行く回数が増えた
※急に体重が減った、または増えた
脳疲労と糖尿病を改善するための10個のヒント
バランスの取れた食事: 血糖値の急上昇を避けるため、バランスの取れた食事を心がけましょう。特に、食物繊維を多く含む野菜や、良質なタンパク質を積極的に摂取しましょう。
適度な運動: 軽い運動は、血行を促進し、脳の活性化に役立ちます。ウォーキングやストレッチなど、無理のない範囲で運動を取り入れましょう。
質の良い睡眠: 睡眠不足は、脳疲労の大きな原因です。毎日同じ時間に寝起きする習慣をつけ、質の良い睡眠を確保しましょう。
ストレス解消: ストレスは、脳疲労を悪化させます。自分なりのストレス解消法を見つけ、定期的にストレスを発散しましょう。
デジタルデトックス: スマートフォンやパソコンの使用時間を減らし、脳を休ませる時間を意識的に作りましょう。
血糖値コントロール: 糖尿病の方は、医師の指示に従い、血糖値のコントロールを徹底しましょう。
定期的な健康診断: 脳の状態や血糖値を定期的にチェックし、早期発見・早期治療につなげましょう。
脳に良い栄養素を摂取する: 抗酸化作用のある食品や、脳のエネルギー源となるブドウ糖を適度に摂取しましょう。
漢方薬の活用: 漢方薬は、体質や症状に合わせて、脳疲労や糖尿病の改善に役立つことがあります。漢方薬局に相談し、自分に合った漢方薬を見つけましょう。
専門家への相談: 症状が改善しない場合は、専門医や漢方薬局に相談し、適切なアドバイスを受けるようにしましょう。
まとめ
寝ても疲れが取れない、という状態は、脳疲労と糖尿病が関係している可能性があります。特に45歳以上の方は、これらのリスクが高まるため、日頃から注意が必要です。上記で紹介した10個のヒントを参考に、健康的な生活習慣を心がけ、脳疲労と糖尿病を予防・改善していきましょう。
漢方の緑ヶ丘薬局
薬剤師 神谷 繁
薬剤師名簿登録番号
第221780号