【2025年11月版】寝ても疲れが取れない45歳以上のあなたへ。脳疲労から解放されるための漢方薬局からのアドバイス
秋の深まりとともに忍び寄る脳疲労の影

皆様、こんにちは。漢方相談薬局を営む神谷です。
2025年の秋も深まり、11月を迎えようとしています。
朝晩の冷え込みを感じる日も増え、体調を崩しやすい季節となりました。
特に、45歳以上の皆様からは、「寝ても疲れが取れない」というお悩みをよく耳にします。
それはもしかしたら、**「脳疲労」**が原因かもしれません。
このブログでは、2025年11月という季節に焦点を当て、脳疲労の原因から対策まで、漢方の視点も交えながら詳しく解説していきます。
1. 脳疲労とは?その原因とメカニズム
現代社会と脳の酷使
現代社会は、情報過多の時代です。スマートフォンやパソコンを通じて、常に大量の情報が脳に流れ込んできます。これにより、脳は常にフル稼働状態となり、疲労が蓄積しやすくなります。特に、大脳の前方にある前頭葉は、高度な情報処理を担うため、過労になりやすい部位です。
脳疲労のメカニズム
脳の活動は、神経細胞(ニューロン)が発する電気信号によって行われます。情報処理が過剰になると、神経細胞間のネットワークが過度に活発化し、脳は疲弊します。また、ウイルス感染後の倦怠感には、脳内の局所的な炎症が関与していることも研究で明らかになっています。特に、背側縫線核という部位の炎症が倦怠感と関連しているようです。
ストレスと自律神経の乱れ
ストレスも脳疲労の大きな原因です。ストレスは、自律神経のバランスを乱し、交感神経が優位になりがちです。自律神経は、体温調節や血圧、呼吸など、体のさまざまな機能をコントロールしており、そのバランスが崩れると、体調不良を引き起こします。特に、11月は寒暖差が大きいため、自律神経が乱れやすく、脳疲労を感じやすい時期です。
2. 2025年11月特有の脳疲労リスク
季節の変わり目と寒暖差
11月は、秋から冬へと移り変わる季節の変わり目です。日中と夜間の気温差が大きく、体は急激な温度変化に対応しきれず、自律神経が疲弊します。また、気圧の変化も自律神経の乱れを招き、体調不良を引き起こす要因となります。
冬の装いと血行不良
厚着になることで筋肉に負担がかかりやすく、血流が低下し、肩や首の凝り、腰痛などが起きやすくなります。血行不良は、脳への酸素供給を妨げ、脳疲労を悪化させる可能性があります。
3. 脳疲労のサインを見逃さないで!
脳疲労は、単なる疲れとは異なる、様々なサインを発します。
精神的なサイン:
理由もなくイライラする
理由もなく不安になる
やる気が起きない
考えがまとまらない
抑うつ感
集中力の低下
身体的なサイン:
寝ても疲れが取れない
頭痛
不眠、または眠りが浅い
慢性的な疲労感
食欲不振、または過食
便秘
消化器系の不調
これらの症状が複数当てはまる場合は、脳疲労の可能性を疑ってみましょう。
4. 脳疲労を放置することの危険性
脳疲労を放置すると、心身に様々な悪影響を及ぼします。
慢性疲労: 疲労感が慢性化し、日常生活に支障をきたす
自律神経失調: 自律神経のバランスが崩れ、体温調節や消化機能などに異常が生じる
うつ症状: 気分の落ち込みや意欲低下が起こり、うつ病につながる可能性も
メタボリックシンドローム: 生活習慣病のリスクが高まる
認知機能の低下: 記憶力や判断力が低下し、認知症のリスクが高まる可能性も
5. 漢方医学から見る脳疲労
漢方医学では、脳疲労は「気」「血」「水」のバランスの乱れと捉えます。
気: エネルギーの不足や滞り、自律神経の乱れ
血: 血行不良、脳への栄養不足
水: 体内の水分バランスの乱れ、むくみ
これらのバランスを整えることで、脳の機能を回復させ、脳疲労を改善することができます。
6. 漢方薬局でできること
当薬局では、お客様の体質や症状に合わせて、最適な漢方薬をご提案します。
気の巡りを良くする漢方薬
柴胡剤(さいこざい): ストレスによるイライラや不眠を改善します。
香蘇散(こうそさん): 気の滞りを解消し、気分をすっきりさせます。
血の巡りを良くする漢方薬
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん): 血行を促進し、冷えや貧血を改善します。
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん): 血の滞りを解消し、肩こりや頭痛を和らげます。
水の巡りを良くする漢方薬
五苓散(ごれいさん): 体内の水分バランスを整え、むくみやめまいを改善します。
苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう): めまいやふらつきを和らげます。
7. 日常生活でできる脳疲労対策
漢方薬に加えて、日常生活での対策も重要です。
質の高い睡眠: 毎日同じ時間に寝起きし、7〜8時間の睡眠時間を確保しましょう。就寝前のスマホは避け、リラックスできる環境を整えましょう 。
バランスの取れた食事: 栄養バランスを考え、特にタンパク質、ビタミンB群、ミネラルを積極的に摂取しましょう。腸内環境を整えることも大切です。
適度な運動: ウォーキングなどの有酸素運動は、血行を促進し、セロトニンの分泌を促します。
リラックス: 瞑想や深呼吸など、リラックスできる時間を取り入れましょう。
デジタルデトックス: スマートフォンやパソコンの使用時間を減らし、脳を休ませる時間を作りましょう。
入浴: ぬるめのお湯にゆっくり浸かることで、副交感神経を優位にし、リラックスできます。
8. 2025年11月を元気に過ごすためのヒント
2025年の11月を元気に過ごすために、これらの対策を参考に、ご自身の生活習慣を見直してみましょう。特に、寒暖差対策と睡眠の質を高めることは重要です。
9. 専門家への相談
脳疲労の症状が改善しない場合は、専門家にご相談ください。当薬局では、漢方の専門家がお客様一人ひとりに寄り添い、最適な解決策をご提案します。
10. まとめ
2025年11月は、季節の変わり目であり、脳疲労を感じやすい時期です。しかし、適切な対策を講じることで、脳疲労から解放され、心身ともに健康な状態を保つことができます。このブログが、皆様の健康な毎日をサポートする一助となれば幸いです。
11. おわりに
このブログを読んで、少しでも多くの方が脳疲労について理解を深め、対策を講じていただけることを願っています。当薬局では、皆様の健康をサポートするために、いつでもご相談を受け付けています。お気軽にお立ち寄りください。
漢方の緑ヶ丘薬局
薬剤師 神谷 繁
薬剤師名簿登録番号
第221780号