店外パンフレット『体疲労』のブログ書きました
45歳以上の方へ!寝ても疲れが取れないのはなぜ?その原因と漢方での改善策
「最近、寝ても疲れが取れない」「だるさが続く」「やる気が出ない」… 45歳を過ぎると、このような悩みを抱える方が増えるようです。 これは、年齢による体力の低下や、生活習慣の乱れ、ストレスなど、さまざまな要因が考えられます。
今回のブログでは、45歳以上で「寝ても疲れが取れない」と感じる方のために、その原因と漢方的な視点からの改善策を詳しく解説していきます。
1. 疲れを感じやすい年代
45歳を過ぎると、ホルモンバランスの変化や、体力、代謝の低下など、体の変化が起こりやすくなります。 女性では更年期障害、男性では男性更年期障害などが始まり、身体的・精神的な不調を感じやすくなる時期でもあります。
2. 現代社会は疲労の温床?
現代社会はストレス社会とも言われ、仕事や人間関係、情報過多など、心身に負担をかける要因が多く存在します。 また、長時間労働や睡眠不足、運動不足、栄養バランスの乱れといった生活習慣も、疲労を蓄積させる原因となります。
3. 疲労のサインを見逃さないで!
疲労は、体が発するSOSサインです。
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朝起きるのがつらい
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体がだるい
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食欲がない
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集中力が続かない
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イライラしやすい
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かぜをひきやすい
など、さまざまな症状が現れます。 これらのサインを放置すると、慢性疲労や、さらに深刻な病気につながる可能性もあります。
4. 疲労の種類と原因
疲労には大きく分けて、「肉体的疲労」と「精神的疲労」の2種類があります。
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肉体的疲労は、過度な運動や労働などによって、筋肉に疲労物質が蓄積することで起こります。
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精神的疲労は、ストレスや不安、緊張など、精神的な負担によって起こります。
また、内臓疲労も疲れの原因として近年注目されています。 胃腸などの消化器官は、常に働き続けているため、疲労が蓄積しやすく、それが全身の倦怠感やだるさにつながることもあります。
5. 45歳以上で疲れが取れない原因
45歳以上で疲れが取れない原因としては、以下の点が挙げられます。
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ホルモンバランスの変化: 更年期に伴うホルモンバランスの変化は、自律神経の乱れを引き起こし、疲労感や倦怠感、精神的な不安定などを招きます。
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基礎代謝の低下: 年齢とともに基礎代謝が低下すると、エネルギー消費量が減り、疲れやすくなります。
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体力・筋力の低下: 運動不足や加齢によって、体力や筋力が低下すると、少しの活動でも疲れを感じやすくなります。
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慢性的な病気: 糖尿病や高血圧などの慢性的な病気は、疲労感を増悪させることがあります。
6. 慢性疲労症候群の可能性も
長期間、日常生活に支障が出るほどの強い疲労感が続く場合は、「慢性疲労症候群」の可能性も考えられます。
慢性疲労症候群は、原因は完全には解明されていませんが、ウイルス感染や免疫異常、ストレスなどが関与していると考えられています。
主な症状としては、
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日常生活に支障が出るほどの強い疲労感
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微熱
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頭痛
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筋肉痛
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集中力の低下
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睡眠障害
などがあります。
7. 漢方では疲れをどう捉える?
漢方医学では、疲れは「気虚」「血虚」「陰虚」「陽虚」といった状態と関連付けられます。
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気虚: 生命エネルギーである「気」が不足した状態。全身の倦怠感、やる気のなさ、息切れなどがみられます。
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血虚: 血液が不足した状態。顔色が悪い、めまい、動悸、息切れ、爪が割れやすいなどの症状が現れます。
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陰虚: 身体を潤す「陰」が不足した状態。ほてり、のぼせ、寝汗、口の渇き、便秘などがみられます。
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陽虚: 身体を温める「陽」が不足した状態。冷え性、むくみ、疲れやすい、下痢などがみられます。
これらの状態は、加齢、過労、ストレス、不規則な生活、偏った食事などによって引き起こされます。
8. 漢方薬で体質改善
漢方薬は、一人ひとりの体質や症状に合わせて、不足しているものを補ったり、滞っているものを流したりすることで、体全体のバランスを整え、自然治癒力を高めます。
例えば、気虚には「補中益気湯」、血虚には「十全滋養湯」、陰虚には「六味丸」、陽虚には「八味地黄丸」などが用いられます。
漢方薬は西洋薬と異なり、体質を根本から改善していくため、効果が出るまでに時間がかかる場合もありますが、その分、再発を防ぎ、健康な状態を長く維持することができます。
9. 日常生活でできる疲労回復
漢方薬での治療に加え、日常生活でも以下の点に注意することで、疲労回復を促すことができます。
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十分な睡眠: 睡眠は、心身を休ませ、疲労を回復するために最も重要です。 毎日同じ時間に寝起きし、寝室の環境を整え、質の高い睡眠を心がけましょう。
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バランスの取れた食事: 3大栄養素 (炭水化物・脂質・タンパク質) をバランスよく摂取し、ビタミン・ミネラルも積極的に補いましょう。 特に、疲労回復に効果的なビタミンB群は意識して摂りましょう。
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適度な運動: 適度な運動は、血行を促進し、代謝を上げることで、疲労回復を促します。 ウォーキングやヨガなど、無理のない運動を習慣にしましょう。
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ストレス解消: ストレスは疲労を蓄積させる大きな要因です。 趣味やリラックスできる活動を見つけ、ストレスを上手に発散しましょう。
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入浴: ぬるめの湯にゆっくりと浸かることで、心身がリラックスし、疲労回復効果が期待できます。
10. 漢方相談であなたに合った解決策を!
漢方相談薬局では、お客様一人ひとりの体質や症状を丁寧に伺い、最適な漢方薬や養生法をアドバイスいたします。
「寝ても疲れが取れない」「だるさが続く」「やる気が出ない」…
このような悩みをお持ちの方は、ぜひ一度、漢方相談薬局にご相談ください。 専門家と一緒に、あなたの体質に合った解決策を見つけ、健康な毎日を取り戻しましょう!
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漢方の緑ヶ丘薬局
薬剤師 神谷 繁
薬剤師名簿登録番号
第221780号