脳疲労と活性酸素と閃輝暗点(せんきあんてん)

45歳からの脳疲労、活性酸素、閃輝暗点…その原因と漢方での改善策

はじめに

「最近、目がチカチカして見えにくい…」「頭が重くて、なかなか疲れが取れない…」と感じていませんか?特に45歳を過ぎた頃から、このような不調を感じやすくなったという方も多いのではないでしょうか。それはもしかしたら、脳疲労活性酸素、そして**閃輝暗点(せんきあんてん)**が関係しているかもしれません。

これらの症状は、それぞれが単独で現れることもあれば、互いに影響しあってより深刻な不調を引き起こすこともあります。今回は、これらの症状に悩む45歳以上の男女に向けて、その原因と漢方での改善策を詳しく解説していきます。

1. 脳疲労とは?

脳疲労とは、脳が過度に疲弊した状態のことです。現代社会では、パソコンやスマートフォンでの情報過多、ストレス、睡眠不足などにより、脳が常にフル稼働状態になりがちです。

脳疲労の主な症状

集中力の低下

記憶力の低下

思考力の低下

慢性的な疲労感

頭痛

めまい

イライラ

不眠

これらの症状が慢性的に続くと、日常生活に支障をきたすだけでなく、様々な病気の引き金となる可能性もあります。

2. 活性酸素とは?

活性酸素とは、体内で作られる物質の一種で、本来は細菌やウイルスから体を守る役割を持っています。しかし、過剰に生成されると細胞を傷つけ、老化や病気の原因となることがわかっています。

活性酸素が過剰になる原因

ストレス

喫煙

過度な飲酒

紫外線

大気汚染

激しい運動

食品添加物

特に、45歳を過ぎると体の抗酸化力が低下するため、活性酸素の影響を受けやすくなります。

3. 閃輝暗点(せんきあんてん)とは?

閃輝暗点とは、視界にチカチカ、ギラギラとした光の波や模様が見える現象です。多くの場合、数分から30分程度で自然に消失しますが、その後、片頭痛を伴うことがあります。

閃輝暗点の主な症状

視界にギザギザした光

視野の一部が欠ける

物が歪んで見える

目の前がチカチカする

閃輝暗点は、脳の視覚野の血管収縮や血流の変化が原因と考えられています。また、ストレス、疲労、睡眠不足、特定の食べ物などが誘因となることもあります。

4. 脳疲労、活性酸素、閃輝暗点の関係性

脳疲労、活性酸素、閃輝暗点は、それぞれが独立した症状に見えますが、実は密接に関わっています。

脳疲労は、活性酸素を増加させる:脳が疲労すると、神経細胞の働きが低下し、その結果、活性酸素が過剰に生成されます。

活性酸素は、脳の機能を低下させる:過剰な活性酸素は、脳細胞を酸化させ、脳の機能を低下させます。

閃輝暗点は、脳の血流変化によって起こる:脳疲労や活性酸素の影響で、脳の血管が収縮したり拡張したりすることで、閃輝暗点が起こることがあります。

これらの要素が複雑に絡み合い、症状を悪化させる悪循環に陥ることがあります。

5. 閃輝暗点と片頭痛の関係

閃輝暗点は、片頭痛の前兆として現れることが多い症状です。片頭痛とは、ズキズキと脈打つような激しい頭痛で、吐き気や嘔吐、光や音に過敏になるなどの症状を伴います。

片頭痛の誘因

ストレス

睡眠不足

気圧の変化

特定の食品(チョコレート、チーズ、アルコールなど)

月経

片頭痛と閃輝暗点の関係

片頭痛持ちの方の2~3割は、閃輝暗点を代表とする前兆が頭痛に先行すると言われています。閃輝暗点が起きた後に片頭痛が起こることが多いですが、必ずしも頭痛を伴うとは限りません。頭痛がない閃輝暗点の場合でも、脳の血管に何らかの変化が起きている可能性があるため、注意が必要です。

6. 閃輝暗点のセルフチェック

閃輝暗点のような症状が現れた場合、以下のポイントを参考にセルフチェックをしてみましょう。

両目に同じ症状が出るか:閃輝暗点は脳の異常が原因であるため、通常は両目に同じような症状が現れます。もし片目だけに症状が出る場合は、眼の病気の可能性があります。

症状は一時的か:閃輝暗点は通常、数分から30分程度で治まります。もし症状が長く続く場合は、他の病気の可能性も考慮する必要があります。

頻繁に症状が出るか:閃輝暗点が頻繁に起こる場合は、脳の病気の可能性も考えられます。

これらのセルフチェックで少しでも気になることがあれば、早めに医療機関を受診しましょう。

7. 病院での検査

閃輝暗点や頭痛などの症状がある場合、まずは病院で検査を受けることが大切です。

病院での検査内容

眼科:網膜剥離、網膜裂孔などの眼の病気がないかを確認します。

脳神経外科・神経内科:脳梗塞、脳腫瘍などの脳の病気がないかを確認します。

MRI検査などの画像検査が必要となる場合もあります。

8. 漢方での改善策

漢方では、体のバランスを整えることで、脳疲労、活性酸素、閃輝暗点の改善を目指します。

漢方的な考え方

気血水のバランス:漢方では、体のエネルギーである「気(き)」、血液である「血(けつ)」、体液である「水(すい)」のバランスが重要と考えます。これらのバランスが崩れると、様々な不調が現れます。

五臓六腑の働き:五臓(肝、心、脾、肺、腎)と六腑(胆、小腸、胃、大腸、膀胱、三焦)の働きを整えることで、体の機能を正常に戻します。

体質改善:個人の体質に合わせて、適切な漢方薬を処方することで、根本的な改善を目指します。

漢方薬の例

脳疲労:補中益気湯、加味帰脾湯など

活性酸素:当帰芍薬散、桂枝茯苓丸など

閃輝暗点:呉茱萸湯、釣藤散など

片頭痛:五苓散、葛根湯など

これらの漢方薬は、あくまでも一例です。体質や症状に合わせて、適切な漢方薬を選ぶことが大切です。

9. 日常生活での注意点

漢方薬と並行して、日常生活でも以下の点に注意しましょう。

十分な睡眠:毎日7〜8時間の睡眠を確保しましょう。

バランスの取れた食事:偏食を避け、バランスの良い食事を心がけましょう。特に、マグネシウムやビタミンB2を多く含む食品を積極的に摂りましょう。

適度な運動:軽い運動を習慣にしましょう。

ストレス解消:自分なりのストレス解消法を見つけ、ストレスを溜めないようにしましょう。

ブルーライト対策:パソコンやスマートフォンを使う際は、ブルーライトカット眼鏡を使用しましょう。

同じ姿勢を続けない:デスクワークなど同じ姿勢が続く場合は、適度に休憩を挟みましょう。

目を休ませる:長時間画面を見続けないようにし、時々目を休ませましょう。

10. おわりに

脳疲労、活性酸素、閃輝暗点は、45歳以上の方にとって身近な悩みかもしれません。しかし、適切なケアを行うことで、症状の改善は可能です。

この記事を参考に、ご自身の体質や症状に合った漢方薬や生活習慣を見つけ、健康な毎日を取り戻しましょう。もし、症状が改善しない場合は、専門家にご相談ください。

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当薬局では、お客様一人ひとりの体質や症状に合わせた漢方薬をご提案しています。お気軽にご相談ください。

漢方の緑ヶ丘薬局

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