
更年期障害は女性特有のものだと考えられてきましたが、最近男性ホルモンである「テストステロン」の減少により、男性にも心と体に更年期障害の症状が現れる事がわかって来ました。
年代は45歳~65歳の働き盛りが中心で、特にストレスをため込みやすい方に多く発症するようです。


男性ホルモンが減ると身体に出る症状は
★筋肉量・筋力の低下 ★疲労感 ★ほてり・発汗 ★腰・膝の痛み ★頭痛・めまい・耳鳴り ★頻尿 ★性機能低下(ED) ★視力減退 ★メタボリックシンドローム

心に出る症状は
★やる気が出ない ★不安感・イライラ ★集中力の低下 ★記憶力の低下 ★性欲の低下 ★不眠 ★うつ

男性更年期障害には男性ホルモンの分泌を促進したり、男性ホルモンに似た働きをする成分が多く含まれるものを摂取する必要があります。
また、適度な運動にはテストステロンの分泌を促す効果があるといわれています。
運動不足になれば、分泌量が減少する可能性が高くなりますし、肥満の原因にもなります。また、肥満は血行を悪化させるため、テストステロンのさらなる分泌低下を招きやすくなるのが通常です。
そうなってしまう前に適度な運動を心がけることで、肥満を防止し、質の良い睡眠を促し、結果的に男性ホルモンの分泌を促すことができます。
中でも筋肉トレーニングはテストステロンの分泌を促進させる効果があるといわれています。

タンパク質は男性ホルモンを強化し、筋量増加も期待できます。
良質なタンパク質は、卵や肉類(牛肉・豚肉・鶏肉)、魚や牛乳、大豆などに多く含まれています。
また、ニンニクやニラ・ネギ・アボカド・人参・山芋などは、タンパク質とともに摂るとテストステロン増強作用が期待できる食材です。

男性更年期障害にはアルコールも控えた方が良いでしょう。
お酒はストレス解消に役に立つという方も多いですが、アルコールの解毒には多くの栄養が消費されてしまいます。
たくさん飲めば、その分、解毒が必要となり、男性ホルモンの生成に栄養が回らないようになってしまいます。
業種によっては飲む機会が多い方もいるでしょうが、適度な酒量を守るようにしましょう。
また、糖分の取り過ぎには注意しましょう。

亜鉛は男性ホルモンの分泌を促進する作用があります。亜鉛が不足すると、テストステロンの血中濃度が減少し、精子の絶対数も減るといわれています。
亜鉛が多く含まれているのは、牡蠣やワカメ・ウナギや大豆・レバーなどです。積極的に摂取すると良いでしょう。
食品だけではなかなか必要量を摂取する事が出来ないのでサプリメントを上手に使う事をおススメします。



