めまい・ふらつきがある方へ|貧血・血流・自律神経の視点
「立ち上がった時に、くらっとする」
「ふわふわした感覚が続いていて、なんとなく不安定」
「病院で検査したけれど、特に異常はないと言われた」
めまいやふらつきは、体の「今の状態を教えてくれるサイン」であることが多くあります。
検査で異常が見つからなかった場合でも、貧血・血流の滞り・自律神経の乱れ・悪玉活性酸素の蓄積など、体の内側の状態が関係していることがあります。
この記事では、めまい・ふらつきの背景にある体の状態を、漢方の視点から整理します。
この記事の要点
・めまい・ふらつきには「回転性」「浮動性(ふわふわ)」「立ちくらみ」など種類があり、背景が異なります
貧血・血流の滞り(瘀血)・自律神経の乱れ・悪玉活性酸素による血管へのダメージが関係していることがあります
・急なめまい・ろれつの乱れ・手足のしびれは緊急サインであり、まず医療機関を受診してください
・病院で「異常なし」と言われた慢性的なめまいも、漢方相談で体の状態を確認することができます
・伊丹市の漢方の緑ヶ丘薬局では、電話・LINEでご相談いただけます
どんな症状・悩みか
次のような状態が続いている方に向けた記事です
めまい・ふらつきの状態
・立ち上がった時に、くらっとする(立ちくらみ)
・歩いていると、ふわふわして地に足がつかない感じがある
・視界がぐるっと回る感じがする(回転性めまい)
・乗り物に酔いやすくなった
・頭を動かすたびに、めまいが起きる
あわせて出やすい症状
・頭が重い・頭痛がセットで出ることが多い
・肩こり・首こりがひどい日にめまいが出やすい
・疲れた時・天気が悪い日に症状が悪化する
・耳鳴りがする
・動悸がする、息切れしやすい
全体的な状態
・冷えがある(手足・お腹など)
・顔色が青白い、唇の色が薄い
・月経量が少ない、周期が乱れる(女性の方)
・起き上がる時にゆっくりしないといられない
まず確認してほしい:すぐに受診が必要なケース
めまいの話を進める前に、緊急性の確認が最優先です。
次のような症状が出た場合は、漢方相談より先に、すぐに医療機関(救急・神経内科)を受診してください。
・突然の激しいめまいと同時に、ろれつが回らない
・手足のしびれ・脱力・顔の歪みがある
・激しい頭痛が同時に起きた
・意識がぼんやりする・視野が欠ける・物が二重に見える
・耳鳴りと難聴が突然始まった
・胸の痛み・息苦しさ・冷や汗を伴う
歩行が困難になった・真っすぐ歩けない
これらは脳・心臓・血管系の緊急疾患のサインである可能性があります。
「いつものめまいだろう」と自己判断せず、すぐに受診してください。
めまい・ふらつきの種類と背景
「めまい」はひとつの言葉ですが、感じ方によって背景が異なります。
自分のめまいがどのタイプかを把握しておくと、相談の際に役立ちます。
①回転性めまい(グルグル回る感じ)
周囲または自分が回っているように感じるめまい。
耳の奥にある「内耳(三半規管・耳石器)」の異常が原因であることが多く、良性発作性頭位めまい症・メニエール病・前庭神経炎などが代表的です。
漢方の視点では、内耳への血流低下や水(すい)の滞りが関係していることがあると考えます。
②浮動性めまい(ふわふわ・ゆらゆらする感じ)
地に足がつかない・ふわふわする・船に乗っているような感覚が続くめまい。
自律神経の乱れ・血流の不安定・貧血・脳への血流低下などが関係していることがあります。
「病院で検査して異常なし」と言われる方に多いタイプです。
③立ちくらみ(起き上がった時のくらっとした感覚)
座った状態・寝た状態から立ち上がった時に、一時的に視界が暗くなったりくらっとしたりする症状。
血圧が急に下がること(起立性低血圧)や、貧血・自律神経の乱れが背景にあることが多くあります。
めまい・ふらつきの3つの背景
①貧血(血虚:けっきょ)
貧血とは、血液中の赤血球やヘモグロビンが不足している状態のことです。
ヘモグロビンは酸素を全身に運ぶ役割を担っており、不足すると脳・内耳・全身への酸素供給が低下します。
漢方では「血虚(けっきょ)」——血が不足している状態——として確認します。
貧血・血虚と関係しやすいめまいの特徴
・立ち上がった時の立ちくらみ
・顔色が青白い・唇の色が薄い
・爪が割れやすい・肌が乾燥しやすい
・目が疲れやすい・眠りが浅く夢を見やすい
・月経量が少ない(女性の方)
・動悸・息切れがしやすい
貧血には、鉄不足による「鉄欠乏性貧血」のほか、ビタミンB12・葉酸不足による「巨赤芽球性貧血」などがあります。
自己判断で鉄サプリを大量に摂ることは避け、必ず状態を確認した上で対応することが大切です。
②血流の滞り(瘀血:おけつ)と悪玉活性酸素
めまいの背景には、血流の滞り(瘀血)と悪玉活性酸素(過剰な活性酸素)が深く関わっていることがあります。
活性酸素には「善玉」と「悪玉」の2種類があります。
・善玉活性酸素:ウイルスや病原体・細菌を撃退し、神経伝達や血管新生、免疫力向上など、生命維持に必要な働きをします
・悪玉活性酸素:非常に強い酸化力で健康な細胞を傷つけます。正常な細胞の遺伝子を破壊し、細胞を「サビ」させ、老化・免疫低下・病気を促進します
問題になるのは、悪玉活性酸素が過剰に増えすぎた状態です。
悪玉活性酸素が体内で増えすぎると、DNA・脂質・たんぱく質・酵素などを酸化させます。
その結果として、脂質の過酸化・DNA変異・たんぱく質の変性・酵素の失活など、分子レベルの損傷が体のあちこちで起こります。
特に血管内皮細胞(血管の内壁を覆う細胞)が酸化・損傷されると——
・血管の内壁が傷つき、血液が流れにくくなる
・酸化された脂質が血管内に蓄積しやすくなる
・内耳・脳幹・小脳への細い血管まで血流が届きにくくなる
老化の進行・生活習慣病・動脈硬化なども、こうした血管内皮細胞の酸化から始まると言われています。
漢方の緑ヶ丘薬局では、この「体のサビ(酸化)」と血流の関係を、体全体の状態確認の視点として大切にしています。
瘀血・血流低下と関係しやすいめまいの特徴
・肩こり・頭痛と同時にめまいが出やすい
・顔色がくすみやすい・唇の色が暗い
・冷えとのぼせが交互に来る
・月経痛が強い・血塊が出る(女性の方)
・中年以降で、血圧が高め
③自律神経の乱れ
自律神経とは、心拍・呼吸・消化・体温調節などを無意識にコントロールする神経のことです。
「交感神経(活動モード)」と「副交感神経(休息モード)」のバランスが乱れると——
・血管の収縮・拡張のコントロールがうまくいかなくなる
・脳・内耳への血流が不安定になる
・立ち上がり時の血圧調整がうまくい かず、立ちくらみが起きやすくなる
また、自律神経が乱れると内耳の血液循環が悪くなり、耳鳴りを引き起こすことがあります。
自律神経の乱れと関係しやすいめまいの特徴
疲れた時・ストレスが続く時にめまいが出やすい
気圧・天気の変化でふらつきが悪化する
朝が特につらく、午後から少し楽になる
緊張すると症状が強くなる
睡眠が浅く、疲れが取れにくい
悪玉活性酸素が増えやすい状況
「体のサビ(酸化)」が血流・内耳・神経に影響するリスクが高まる状況として、次のようなことが挙げられます。
外からの酸化(外部ストレス)
・紫外線・大気汚染・花粉・黄砂
・気圧・気温・湿度の急激な変化
内からの酸化(内部ストレス)
・強い精神的ストレス(仕事・人間関係・過労)
・喫煙・アルコールの過剰摂取
・食後の血糖値の急上昇
食事の偏りと加齢
・抗酸化ビタミン(A・C・E)やミネラル(亜鉛・銅・セレン・マンガン)の不足
・加齢による抗酸化力の低下
・鉄・ビタミンB12・葉酸の不足(貧血に直結)
漢方の緑ヶ丘薬局の漢方相談で確認すること
漢方の緑ヶ丘薬局では、「めまい・ふらつき」を体全体の状態から確認します。
漢方の緑ヶ丘薬局が大切にしているのは、「食べて、エネルギーを生み出して、排泄する」という体の基本的な流れが整っているかどうかです。
この流れが滞ると、血液の質・量・流れに影響し、内耳・脳への血流が不安定になりやすくなります。
相談では次のようなことを確認しています
めまいの状態の確認
回転性か浮動性か立ちくらみか。出やすいタイミングと条件。持続時間と頻度。耳鳴り・難聴の有無。
血流・冷えの状態
手足・お腹の冷えの部位と程度。肩こり・首こりの慢性化。顔色・唇・爪の色の状態。
貧血・栄養の状態
顔色・爪・月経の状態(女性の方)。食事の内容。鉄・ビタミンB12・葉酸の摂取状況。直近の血液検査の結果(ヘモグロビン値・フェリチン値など)があればお知らせください。
悪玉活性酸素への対策状況
抗酸化ビタミン(A・C・E)・ミネラル(亜鉛・銅・セレン・マンガン)を食事で摂れているか。たんぱく質(抗酸化酵素の主成分)が不足していないか。
睡眠・自律神経の状態
寝つき・中途覚醒・朝の目覚めの感覚。気圧・天気による体調変化のパターン。
食事と消化の状態
食欲・食後の変化。胃腸の働きの状態(消化吸収がうまくいっているか)。
便通の状態
排泄のリズムと状態。老廃物がきちんと外に出ているかどうか。
服薬状況(最重要)
現在飲んでいる薬・サプリメント・健康食品。
服用中のお薬がある方は、必ずお薬手帳をご持参ください。
(LINEの場合はお薬の名前をお知らせください)
自己判断で治療中の薬を中止しないでください。
自宅で見直せる生活習慣
抗酸化食材と鉄・ビタミンを意識して摂る
悪玉活性酸素を除去する抗酸化ビタミンとミネラル、そして貧血予防の鉄を食事に取り入れましょう。
抗酸化ビタミンの連鎖(A→E→Cの順に活性酸素を受け渡し中和)
ビタミン
多く含む食品
ビタミンA(β-カロテン)
にんじん・かぼちゃ・ほうれん草・レバー・うなぎ
ビタミンE
アーモンド・かぼちゃ・うなぎ・落花生
ビタミンC
赤ピーマン・キウイ・ブロッコリー・柿・レモン
抗酸化酵素を動かすミネラル
ミネラル
多く含む食品
亜鉛
牡蠣・牛肉・豚肉・うなぎ・いわし
銅
牡蠣・牛レバー・ホタルイカ・ナッツ類
セレン
マグロ・ホタテ・しらす・ワカサギ
マンガン
栗・玄米・そば・アーモンド・生姜
貧血・血虚の方に意識してほしい栄養素
栄養素
多く含む食品
鉄(ヘム鉄)
レバー・赤身肉・あさり・いわし・しじみ
ビタミンB12
レバー・サバ・あさり・牛肉・卵
葉酸
ほうれん草・ブロッコリー・枝豆・レバー
たんぱく質
卵・豆腐・納豆・魚・鶏肉(抗酸化酵素の主成分にもなる)
立ち上がる時はゆっくりと
立ちくらみが起きやすい方は、座った状態・寝た状態から立ち上がる時に「まず体を起こして少し待ってから立つ」という習慣が、血圧の急激な変化を和らげる助けになります。
漢方の緑ヶ丘薬局では「頭はハッキリしているのに立っていられない時は、横になり心臓と頭を水平にすると体の回復が早くなる」と考えています。
体を温める習慣を続ける
冷えは血管を収縮させ、内耳・脳への血流をさらに不安定にします。
生姜・根菜類・温かいスープを食事に取り入れ、就寝前のぬるめの入浴で体を内側から温めましょう。
起床時間を一定にする
自律神経のリズムを整えることが、浮動性めまい・立ちくらみの予防につながることがあります。
毎日同じ時間に起き、朝に自然光を浴びることから始めてみてください。
悪玉活性酸素を増やす習慣を減らす
・スナック菓子・揚げ物の多い食事を控える
・喫煙している方は本数を減らす・禁煙を検討する
・強いストレスを受け流す時間(散歩・入浴・深呼吸)を意識してつくる
・就寝前のスマートフォン使用を控え、睡眠の質を確保する
この症状、相談してもいいのかな?と思った方へ
漢方の緑ヶ丘薬局では、今の体調・食事・睡眠・便通・冷え・血流・ストレス・服薬状況などをお聞きしながら、体の状態を一緒に整理します。
「病院で異常なしと言われたけど、毎日ふわふわする」
「立ちくらみがひどくて、朝の支度が大変」
「貧血と言われたことがあるが、何をすればいいかわからない」
そういう方こそ、ぜひご相談ください。
お急ぎの方はお電話で。
症状を文章で送っておきたい方はLINEからご相談ください。
🈺(営業時間:12:00〜16:00 / 定休:月曜・土曜・日曜)
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よくある質問
Q1. めまいは漢方で相談できますか?
はい、ご相談いただけます。ただし、突然の激しいめまい・ろれつの乱れ・手足のしびれなどがある場合は、まず医療機関を受診してください。慢性的なふわふわ感・立ちくらみ・疲れた時のめまいで、病院で「異常なし」と言われた方は、体の状態を確認する漢方相談をご活用いただけます。
Q2. 貧血気味と言われていますが、漢方相談できますか?
はい、できます。漢方では「血虚(けっきょ)」として血の不足を確認し、食事・生活習慣・漢方薬・漢方食品を含めた整え方を考えます。直近の血液検査の結果(ヘモグロビン値・フェリチン値など)があればお知らせください。鉄剤を処方されている場合は、お薬手帳を必ずご持参ください。
Q3. 気圧が下がるとめまいがひどくなります。漢方で対応できますか?
気圧変動によるめまいには、自律神経と内耳への血流の関係が深く関わっていることがあります。体質・血流・冷えの状態を確認しながら、体の内側から整える方向を一緒に考えることができます。「気圧が変わるたびにめまいが出る」というパターンも、相談の際にお知らせください。
Q4. 若い頃から立ちくらみがあります。体質の問題ですか?
若い頃からの立ちくらみには、低血圧・貧血傾向・自律神経の乱れやすさなど、体質的な傾向が関係していることがあります。漢方相談では体質を確認しながら、整えやすい方向を一緒に考えることができます。まず一度ご相談ください。
Q5. 更年期の症状として、めまいが出ています。相談できますか?
はい、更年期に伴うめまいについてもご相談いただけます。更年期ではホルモンバランスの変化に伴い、自律神経が乱れやすくなり、めまい・ふらつきが出やすくなることがあります。症状・体質・年齢・月経の状態・服薬状況をあわせてお知らせください。
電話・LINE相談へのお問合せ方法
「ふわふわするめまいが続いている」「立ちくらみがひどくて、毎朝つらい」——その状態、体の中から確認してみませんか。
漢方の緑ヶ丘薬局では、症状・食事・睡眠・便通・冷え・血流・ストレス・服薬状況をあわせて確認しながら、体の状態を整理します。
🈺(12:00〜16:00 / 定休:月曜・土曜・日曜)
LINEで相談される場合は、以下の内容をお送りください。
1. お名前
2. 年齢・性別
3. 一番困っている症状
4. いつから続いているか
5. 病院で検査を受けたか
6. 服用中の薬・サプリメント・健康食品
7. 電話相談または来店相談の希望
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参考にした情報源
・漢方の緑ヶ丘薬局「からだがサビル(酸化)」(https://www.kanpou-yakkyoku.jp/sabiru/)
・漢方の緑ヶ丘薬局 婦宝当帰膠・貧血記事(https://www.kanpou-yakkyoku.jp/2026-03-21%F0%9F%85%BF/)
・漢方の緑ヶ丘薬局 冠元顆粒・血のめぐり記事(https://www.kanpou-yakkyoku.jp/2026-04-12gs/)
・漢方の緑ヶ丘薬局 漢方相談の流れ(https://www.kanpou-yakkyoku.jp/kampo-soudan-flow/)
・厚生労働省 e-ヘルスネット「めまい」(https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/)
・厚生労働省 e-ヘルスネット「活性酸素と酸化ストレス」(https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/)
・厚生労働省 e-ヘルスネット「鉄」(https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-04-006.html)
・国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所 ビタミン・ミネラル(https://hfnet.nibiohn.go.jp/)
・日本めまい平衡医学会(https://www.memai.jp/)
・日本東洋医学会「漢方の考え方」(https://www.jsom.or.jp/)
・eJIM(統合医療情報発信サイト)(https://www.ejim.ncgg.go.jp/)
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はじめての方も、相談だけでも構いません。
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この記事は
漢方の緑ヶ丘薬局 薬局長 薬剤師
(薬剤師名簿登録番号第221780号)
神谷繁
が監修しています。



