未病とは?病院では異常なしでも不調が続く方へ

「病院で血液検査・心電図・MRIを受けたけれど、すべて異常なし。でも体がしんどい」

「いくつもの科をまわったけれど、どこも『様子を見ましょう』で終わった」

「数値に出ないのに不調が続いている。これは気のせいなのだろうか」

そう思って、つらい状態を一人で抱えている方は少なくありません。

検査で「異常なし」というのは、「病気ではない」ということです。

しかしそれは、「健康である」ということとは別の話です。

「病気ではないが、健康でもない状態」——これを漢方では「未病(みびょう)」と呼びます。

未病は、漢方が最も得意とする分野のひとつです。

この記事では、未病とは何か・なぜ検査に出にくいのか・漢方でどうアプローチするかを整理します。

この記事の要点

・未病とは「病気ではないが、健康でもない状態」のことであり、体からのサインの段階です

・検査の正常範囲内でも、体の機能が十分に働いていない「機能的な不調」が起きていることがあります

・ATP不足・ミトコンドリアの機能低下・悪玉活性酸素の蓄積・気血水のバランスの乱れが未病の背景に関係していることがあります

・未病の段階で気づき、整えることが漢方の考え方の中心にあります

・伊丹市の漢方の緑ヶ丘薬局では、不定愁訴・なんとなく不調の方も、電話・LINEでご相談いただけます

どんな症状・悩みか

次のような状態が続いている方に向けた記事です。

検査・受診の経験

・複数の科で検査を受けたが、どこも「異常なし」「問題なし」だった

・「ストレスでしょう」「様子を見ましょう」と言われ、具体的な対策がわからない

・処方された薬を飲んでも、根本的な不調が変わらない

続いている不調

・だるい・疲れやすい・朝起きられない

・頭がぼーっとする・集中できない・ブレインフォグ

・なんとなく不調が続いているが、説明しにくい

・不眠・イライラ・頭痛・消化不良など複数の症状がまとめて続いている

・以前と比べて体の回復が遅くなった

気持ちの状態

・「気のせいだ」「我慢すべきだ」と自分に言い聞かせている

・どこに相談すればいいかわからず、孤立している感じがある

・「病院で異常なしと言われたのに、なぜこんなに体がつらいのか」という疑問がある

「未病」とは何か

定義:病気と健康の間にある状態

未病(みびょう)とは、中国の古典医学に由来する概念で、**「まだ病気にはなっていないが、健康な状態とも言えない段階」**のことを指します。

現代の言葉に置き換えるなら、「体が病気に向かいつつあるサインを出している段階」です。

日本でも近年、厚生労働省や各自治体の健康政策の中で「未病」という概念が取り上げられるようになっています。

「未病の段階で気づいて整えることが、病気の予防・健康寿命の延伸につながる」という考え方が注目されています。

未病の3つのステージ

体の状態は大きく3つのステージに分けて考えることができます。

ステージ

状態

特徴

健康

体が正常に機能している

検査値正常・自覚症状なし

未病

体からサインが出始めている

検査値は正常範囲内・しかし不調を感じる

病気

臓器・組織に明確な異常がある

検査で異常が出る・病名がつく

「未病」は、この健康と病気の間に位置しています。

多くの生活習慣病・慢性疾患は、長い未病の期間を経て発症することがわかっています。

なぜ「病院では異常なし」なのに不調が続くのか

検査は「病気の有無」を確認するもの

現代医学の検査(血液検査・画像診断・心電図など)は、臓器や組織に「病気」があるかどうかを確認することに優れています。

しかし、体の機能が低下しているが、まだ「病気」の基準には達していない段階では、検査値は正常範囲に収まることがほとんどです。

たとえば——

・ヘモグロビンが正常値の下限ギリギリでも、「貧血なし」と判断される

・フェリチン(鉄の貯蔵量)は検査項目に含まれないことがある

・ミトコンドリアのATP産生量は一般の血液検査では測定しない

・自律神経のバランスは数値化が難しい

「異常なし」と言われても体がしんどいのは、「嘘をついている」のでも「気のせい」でもなく、**「病気の基準には達していないが、体の機能が十分に働いていない」**ということです。

「機能的な不調」と「器質的な病気」の違い

医学では、体の不調を大きく2種類に分けて考えます。

・器質的な病気:臓器・組織に形態的な異常がある(がん・骨折・炎症など)→ 検査で発見されやすい

・機能的な不調:臓器・組織の形は正常でも、働きがうまくいっていない状態 → 検査に出にくい

未病の多くは、この「機能的な不調」の段階にあります。

現代医学は「器質的な病気」の発見・治療に優れていますが、「機能的な不調」は漢方・東洋医学が得意とする領域です。

未病の背景にある体の状態

漢方の緑ヶ丘薬局では、「未病」の背景として次のような体の状態を確認しています。

①ATP不足とミトコンドリアの機能低下

ATPとは体のすべての細胞が動くための「エネルギーの通貨」であり、ミトコンドリアが食事の栄養と酸素から作り出します。

加齢・栄養の偏り・悪玉活性酸素の蓄積・ストレスによってミトコンドリアの機能が低下すると、ATPが不足し、体全体のエネルギーが慢性的に足りなくなります。

「疲れやすい・だるい・朝起きられない・やる気が出ない」という未病の代表的な症状は、このATP不足によるものであることがあります。

②悪玉活性酸素の蓄積(体のサビ)

活性酸素には「善玉」と「悪玉」の2種類があります。

善玉活性酸素:外部から入り込んだ細菌・カビ・微生物等を殺菌・除去する役割を持っています。神経伝達や血管新生、免疫力向上等で生命維持に必要とされています

悪玉活性酸素:非常に強い酸化力で細胞に損傷を与えます。正常な細胞の遺伝子を破壊し、細胞を「サビ」させ、老化・免疫低下・病気を促進させます

悪玉活性酸素が過剰に増えすぎた状態が続くと、細胞・血管・ミトコンドリアが少しずつ傷つき、体の機能が低下していきます。

これが長期にわたって蓄積された状態が、多くの未病の背景にあると漢方の緑ヶ丘薬局では考えています。

老化の進行・生活習慣病・動脈硬化なども、こうした細胞レベルの酸化から始まると言われています。

③漢方でいう「気・血・水」のバランスの乱れ

漢方医学では、体の中を「気(き)」「血(けつ)」「水(すい)」という3つの要素が巡っていると考えます。

・気(き):体を動かすエネルギー。気力・体力・臓器の働きを支えます

・血(けつ):血液に相当するもの。体全体に栄養と潤いを届けます

・水(すい):体液全般。体の潤いと老廃物の排出に関わります

未病の状態では、これらのいずれか、または複数が「不足・滞り・偏り」を起こしていることがあります。

気が不足(気虚)している状態:疲れやすい・やる気が出ない・声が小さい・胃腸が弱い

血が不足(血虚)している状態:頭がぼーっとする・眠りが浅い・めまい・顔色が青白い

水が滞っている状態(水滞):頭重感・むくみ・だるさ・胃腸の不調

④自律神経の乱れ

ストレス・不規則な生活・睡眠不足が続くと、自律神経(体を無意識にコントロールする神経)のバランスが崩れます。

体の回復モードへの切り替えがうまくいかず、疲れが蓄積しやすくなります。

⑤栄養の偏り(新型栄養失調)

カロリーは足りていても、ビタミン・ミネラルが不足している「新型栄養失調」の状態では、体のエネルギー産生・抗酸化力・神経機能が低下しやすくなります。

一番不足しているミネラルの量でしかエネルギーが作られない——漢方の緑ヶ丘薬局の「桶板理論」が示すとおりです。

未病を放置すると何が起きるか

未病は、「病気ではないから大丈夫」ではありません。

未病の段階で体からのサインを無視し続けると——

・体の機能低下が少しずつ進行する

・慢性疲労・自律神経失調・うつ状態などの慢性的な不調に発展しやすくなる

・生活習慣病(高血圧・糖尿病・動脈硬化など)のリスクが高まる

・体の回復力が低下し、病気になった時の回復が遅くなる

反対に、未病の段階で気づいて整えることができれば——

・不調を慢性化させずに済む可能性がある

・体の本来の回復力・免疫力が発揮されやすくなる

・生活習慣病への移行を遅らせる可能性がある

未病は、体が「今ならまだ整えられる」と教えてくれているサインです。

漢方の緑ヶ丘薬局の漢方相談で確認すること

漢方の緑ヶ丘薬局では、「病院では異常なし」と言われた方・なんとなく不調が続く方・不定愁訴(うまく説明できない体の不調)がある方も、ご相談いただけます。

漢方の緑ヶ丘薬局が大切にしているのは、「食べて、エネルギーを生み出して、排泄する」という体の基本的な流れが整っているかどうかです。

同じ「疲れやすい」という不調でも、原因は人によって違います。

相談では次のようなことを確認しています。

食事と消化の状態

何を食べているか。ビタミン・ミネラル・たんぱく質が摂れているか。食欲・食後の変化。

便通の状態

排泄のリズムと状態。老廃物がきちんと外に出ているかどうか。

睡眠の状態

寝つき・夜中の目覚め・朝の目覚めの感覚。

冷え・血流の状態

手足・お腹の冷えの部位と程度。肩こり・むくみの有無。

ストレスと生活リズム

仕事・家庭・人間関係の状況。1日の活動と休息のバランス。

体のサビ(酸化)の状態

抗酸化ビタミン(A・C・E)・ミネラル(亜鉛・銅・セレン・マンガン)を食事で摂れているか。悪玉活性酸素を増やす習慣はないか。

服薬状況(最重要)

現在飲んでいる薬・サプリメント・健康食品。

服用中のお薬がある方は、必ずお薬手帳をご持参ください。

(LINEの場合はお薬の名前をお知らせください)

自己判断で治療中の薬を中止しないでください。

漢方の緑ヶ丘薬局では、約40年以上の経験を持つ薬局長・神谷繁が、体質・症状・生活習慣をじっくりとお聞きした上で、漢方薬・漢方食品・食事・生活習慣のアドバイスを行います。

「うまく説明できない」「どこに相談すればいいかわからなかった」という方でも、安心してご相談ください。

注意したいケース

次のような症状がある場合は、まず医療機関を受診してください。

・強い疲労感が突然始まった・急激に悪化した

・発熱・体重の急激な変化が続いている

・胸の痛み・息苦しさ・激しい動悸

・ろれつが回らない・手足のしびれ

・気分の落ち込みが強く、日常生活に支障が出ている

・数ヶ月以上、休んでも回復しない強い疲労

これらは内科・神経内科・精神科などの専門的な診察が必要なサインです。

未病の段階であっても、上記の症状が新たに現れた場合は医師への受診を優先してください。

自宅で始められる未病対策

体のエネルギー産生を支える食事を意識する

ミトコンドリアの材料:ビタミンB群

豚肉・レバー・玄米・納豆・卵・うなぎ

酸素を運ぶ鉄

レバー・赤身肉・あさり・ほうれん草

抗酸化酵素を動かすミネラル(亜鉛・銅・セレン・マンガン)

牡蠣・牛肉・ナッツ類・マグロ・玄米

悪玉活性酸素を中和する抗酸化ビタミン(A→E→Cの連鎖)

にんじん・かぼちゃ・ほうれん草・アーモンド・赤ピーマン・キウイ

抗酸化酵素・ミトコンドリアの材料:たんぱく質

卵・豆腐・納豆・魚・鶏肉

睡眠の質を整える

毎日同じ時間に起き、朝に自然光を浴びることで体内時計をリセットします。

就寝前のスマートフォンを控え、38〜40℃のぬるめの入浴を就寝1〜2時間前に行うと、ミトコンドリアの修復に必要な深い睡眠が取りやすくなります。

悪玉活性酸素を増やす習慣を減らす

・スナック菓子・揚げ物の多い食事を控える

・喫煙している方は本数を減らす

・ストレスを受け流す時間(散歩・入浴・深呼吸)を意識してつくる

「体の声」を記録する

不調のパターン(いつ・どんな時に・どんな症状が出るか)を簡単にメモしておくと、漢方相談の際にとても役立ちます。

「うまく説明できない」という方でも、メモがあると整理しやすくなります。

この症状、相談してもいいのかな?と思った方へ

漢方の緑ヶ丘薬局では、今の体調・食事・睡眠・便通・冷え・血流・ストレス・服薬状況などをお聞きしながら、体の状態を一緒に整理します。

「病院では異常なしと言われた。でも、毎日がしんどい」

「何年も不調が続いているが、どこで相談すればいいかわからなかった」

「漢方に興味はあるが、自分の症状を相談してもいいのか不安だった」

そういう方に、ぜひ一度ご連絡いただきたいと思います。

「うまく説明できなくても大丈夫です」——そこから一緒に整理します。

お急ぎの方はお電話で。

症状を文章で送っておきたい方はLINEからご相談ください。

🈺(営業時間:12:00〜16:00 / 定休:月曜・土曜・日曜)

親ページへの案内

このページは「ATP・ミトコンドリア・未病」テーマの子ページです。

テーマ全体の概要・病院で確認すべきケース・漢方相談で確認することは、親ページをご覧ください。

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漢方相談の流れへの案内

初めて漢方相談をお考えの方は、こちらをご覧ください。

よくある質問

Q1. 「未病」は、どこかの病院で診断してもらえますか?

未病は病名ではないため、医療機関で「未病です」と診断されるものではありません。ただし、東洋医学・漢方を専門とする医療機関では、未病の視点から体の状態を確認することがあります。漢方薬局での漢方相談も、未病の状態を確認する場として活用いただけます。

Q2. 「病院では異常なし」と言われたのに不調が続いています。漢方で相談できますか?

はい、ぜひご相談ください。「病院では異常なし」という方こそ、漢方相談の対象です。検査値に出にくい「機能的な不調」——ATP不足・ミトコンドリアの機能低下・気血水のバランスの乱れ・自律神経の乱れ・栄養の偏りなど——を体全体の状態から確認します。

Q3. 「不定愁訴(うまく説明できない不調)」も相談できますか?

はい、できます。「何がしんどいか、うまく説明できない」という方も多くいらっしゃいます。漢方の緑ヶ丘薬局では、症状・食事・睡眠・便通・冷え・ストレスなどを一緒に確認しながら、体の状態を整理していきます。説明が苦手でも、思い当たることをそのままお話しください。

Q4. 未病は、自然に回復しますか?

生活習慣・栄養・睡眠・ストレスを整えることで、体の回復力が発揮されて症状が和らぐことがあります。ただし、放置した場合は慢性的な不調や病気へ移行するリスクがあります。「今の体の状態を確認して、整える方向を知りたい」という段階でのご相談をお勧めします。

Q5. 処方薬を飲んでいますが、漢方相談できますか?

はい、できます。現在飲んでいる薬・サプリメント・健康食品をお知らせください。お薬手帳をお持ちの方は必ずご持参ください(LINEの場合はお薬の名前をお送りください)。飲み合わせについても確認しながら進めます。自己判断で治療中の薬を中止しないでください。

電話・LINE相談へのお問合せ方法

「病院では異常なし。でも毎日つらい」——その状態、一人で抱えないでください。

漢方の緑ヶ丘薬局では、症状・食事・睡眠・便通・冷え・血流・ストレス・服薬状況をあわせて確認しながら、体の状態を整理します。

約40年以上の経験を持つ薬局長・神谷繁が、丁寧に体の状態を確認します。

🈺(12:00〜16:00 / 定休:月曜・土曜・日曜)

LINEで相談される場合は、以下の内容をお送りください。

1. お名前

2. 年齢・性別

3. 一番困っている症状

4. いつから続いているか

5. 病院で検査を受けたか

6. 服用中の薬・サプリメント・健康食品

7. 電話相談または来店相談の希望

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参考にした情報源

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・漢方の緑ヶ丘薬局「からだがサビル(酸化)」(https://www.kanpou-yakkyoku.jp/sabiru/)

・漢方の緑ヶ丘薬局「体調不良・未病の原因はATP不足」(https://www.kanpou-yakkyoku.jp/atp/)

・漢方の緑ヶ丘薬局 公式サイト(https://www.kanpou-yakkyoku.jp/)

漢方の緑ヶ丘薬局 漢方相談の流れ(https://www.kanpou-yakkyoku.jp/kampo-soudan-flow/)

漢方の緑ヶ丘薬局 脳疲労・腸活・ブレインフォグ記事(https://www.kanpou-yakkyoku.jp/)

厚生労働省 e-ヘルスネット「未病」(https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/)

厚生労働省 e-ヘルスネット「活性酸素と酸化ストレス」(https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/)

日本東洋医学会「漢方の考え方・未病」(https://www.jsom.or.jp/)

eJIM(統合医療情報発信サイト)(https://www.ejim.ncgg.go.jp/)

国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所(https://hfnet.nibiohn.go.jp/)

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この記事は

漢方の緑ヶ丘薬局 薬局長 薬剤師

(薬剤師名簿登録番号第221780号)

神谷繁

が監修しています。

病院の待合室で困り顔の女性。病院では異常なしでも不調が続く・未病の漢方相談イメージ